意味不明人間の朗らかな破壊

2013年末から書いてる、三流脚本家の与太話。完全不定期で更新。一方通行の近況報告。

2.6 - 成長することで失うものと、得られるもの

ちょっとがなりの入ってる、秋田ひろむの歌声が沁みる夜です。初期の曲です。『初雪』とか。そういう時期じゃないけど。晴曇空です。

 

わいが瑞加賀やってた頃に、仲良くして貰ってた方をフォローして返ってきて、へこへこしてる最近です。

いやもうそりゃあそうなりますよ。昔どれだけ心配とか迷惑をかけた事か。それでも、快く迎えてくれた、その心の広さに感謝。わいもそれぐらいの余裕が欲しい。

いつかも書いたけど、昔やったことを繰り返さないように、気を引き締めました。まあ、ここ数ヶ月の自分を見てると、大丈夫だと思うけど。

 

あとは創作のことも考えてました。

ここ数ヶ月のわいの中での議題は、「自分らしい作風を残して、上達するのは難しい」って事です。

amazarashiのベストアルバム『MESSAGE BOTTLE』の特設サイトにある、楽曲解説で秋田ひろむも似たような事言ってますが、「成長する事で、それと共に失うもの」って、どうしてもあるわけです。

わいの場合は、例えばハングリー精神とか。結局良い言い方思い付いてないんで、元相方って書きますが、アサルトリリィ二次創作やり始めた頃は、「元相方を見返してやりたい」とかが原動力だったわけです。もちろん、『「アサルトリリィ」っていう作品を、さらに好きになって貰うための二次創作をやる』ってこともそうですが。

ただ、やっぱりやってく事で、取り巻く環境は変わっていくわけです。

 

あんなに自分の作品が良いと思えなくて、ずっと卑下していた奴も、色んな人に読まれて「好き」って言って貰えたから、自分の作品を「好き」って言えるようになったとか。

見返したかった人と、まさかまた話すようになって、色々やるような仲に戻ったりしたりとか。

書きたいカップリングや風景が変わったりだとか。

 

だから、どうしたって変わってくんです。

けど、それでも「昔の方が好きだった」って言う人が出てきてしまうわけです。

それを、まあ、「懐古厨」って揶揄したりするわけですが、でも実際考えて見ると、仕方ないんだなあって思ったりします。

例えば、わいが未だに傑作だと思ってる、『曇天を切り裂く花となれ(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14744574)』っていう作品は、艦船擬人化創作の時のやるせなさと、元相方に対する平和な復讐心と、昔の自分自身が言って欲しかった言葉が見つかったり、ハングリー精神が強かったり……っていう、色んな当時の環境があって、それが爆発したから、出来た作品です。

それ以降、どうにかこうにか、それを超える作品を書こうとしましたが、結局越える事は出来ませんでした。

ハングリー精神があったって、それと同じような環境に置かれなきゃ、火事場の馬鹿力なんて出ない。

そう、正しくあの作品は、そんなギリギリのわいの「火事場の馬鹿力」があったから、生まれた作品なんです。だから、そう易々と、あれを超す作品が生まれてたまるか、って話で。でも、やっぱりあの作品を超えたくなるのが、作家の性でして。

でもまー、あの環境に自分からなろうとは思わないしな。あれは間違いなく地獄でした。けど、あれを超える作品を、簡単に書くっていうのは、多分そういうこと。

なら、それが出来ないならどうするのか?ある程度、自分が夢見てた生活を手に入れられて、そんな今のわいが、あの時の自分を超える為には、どうすればいいか。それが分かんなくて、色々模索してる最中です。

そういうことを知るためには、やっぱり過去の作品と対峙してみることじゃないかな、って思うわけです。そのために、読み直したりとか、リメイクとかいいのかなーって思ったりもするわけですが。

だけど、伸びるかどうか、っていうのは、その時々の環境にも寄りますからね。あの当時は、「アサルトリリィ」っていうコンテンツも、ソシャゲがリリースされたばかりで、勢いがありました。

けど今は、もうそれから1年経って、1周年イベントはあるけど、あの時の熱量を取り戻すのはなかなか難しいわけで。それに、当時と求められてる作品は違うわけで。そうなると、結局たどり着くのは、「自分がめちゃくちゃ良い、と思える作品を書くこと」なのかなあ、と。

幸いにも、昔程の勢いはなくとも、昔書いた作品が、未だにじわじわブックマーク伸ばしてて、それを見てると、やっぱり自分の作品は悪くない、って思うわけです。それじゃあ、今後もそういう作品を書き続ける事が、昔から応援してくれてる人とかにとっても、一番かなって思ってます。

割と未だにやりたい話とか、書きたいものは沢山あるしね。それをいかに、自分の作品らしく、且つ、色んな人に読んでもらえるようなものにするか、っていうのを考えるフェーズです。少なくとも今は。そういうことは、去年でも思わなかったから、これも環境が変わった恩恵です。

怖くない石橋を叩いて渡って、その時々の良さとか悪いとこを見つけて、新しい橋をかける時に、フィードバック出来るように頑張ります。その先に、昔の傑作を超える作品が出来る、とそう信じて。

 

また書きます。