意味不明人間の朗らかな破壊

2013年末から書いてる、三流脚本家の与太話。完全不定期で更新。一方通行の近況報告。

10.24 - amazarashiの新譜の話

空です。

 

amazarashiのニューアルバム『永遠市』のフラゲ日でした。これを書いてる25日は発売日。

実のところ、買えるか微妙な財政状態だったのですが、意を決して3年程度使っていた旧PCを5万円弱で売ったのもあって、無事買えました。(下の記事のやつ)

悪い人間なので、新しいバイト先でも、最初っからフラゲ日は休みと伝えていたのもあって、無事に買ってきました。家に帰って早速iTunesに入れて、そのままワクワクしながら再生。

割と開始ポエトリーが多いamazarashiなのですが、今回の「インヒューマンエンパシー」はフル尺でむちゃくちゃかっこよかった。

インヒューマンエンパシー

インヒューマンエンパシー

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宇宙を題材にしたSF小説からタイトルを取ってるだけあって、今回のアルバムは、結構浮遊感ある編曲ながら、バリバリロックで、でも歌詞は最近の中でも、個人的には一番昔のamazarashiらしいアルバムでした。語弊を恐れずに言うなら、これぞ旧ロゴが似合うamazarashiといった感じ。……いや、最近出た曲達も好きですけどね。

やっぱり「下を向いて歩こう」は死ぬほど聴いてたんで、やっぱりちょっと過食気味。時間が経てばまた気に入って聞くとは思うけど。「アンチノミー」は言わずもがな。

下を向いて歩こう

下を向いて歩こう

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アンチノミー

アンチノミー

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その次の「ごめんねオデッセイ」は半分ポエトリー、半分は歌の最近よくあるハイブリッドな感じ。結構宇宙を感じるようなメロディと歌詞がこれが合うんですよ。

ごめんねオデッセイ

ごめんねオデッセイ

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「君はまだ夏を知らない」は物悲しい感じで、このしっとりさがどこか「雨男」を連想させる雰囲気なんですが、歌詞がどことなく「ひろ」のひろの事を言ってるような気がする。ただの深読みな気もしますが。

君はまだ夏を知らない

君はまだ夏を知らない

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「自由に向かって逃げろ」は今までのamazarashiにない感じの明るさがあって、これはこれで好き。結構J-POPっぽい感じ。でも歌詞は安心してください、ちゃんとamazarashiです。引き出しが増えた感じですね。

自由に向かって逃げろ

自由に向かって逃げろ

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「スワイプ」の次の「俯きヶ丘」は、このアルバムの中でも、楽しみにしてた曲の一曲。Youtube shortとかに上がってたのを聴いた感じ、めちゃくちゃ宇宙SF感があったんですが、イントロはマジでそんな感じ。似てる感じで言えば、「幽霊」に雰囲気みたいな。

でも歌唱部分はすごくかっこよくて、これもまたすごく新鋭で個人的には結構好き。

俯きヶ丘

俯きヶ丘

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その流れに続いて「カシオピア係留場」が来るのは、なんとなく宇宙と交信できた感じなんでしょうか。そして「超新星」。表現するのが難しいんですが、これもこれまた好きなんですよ。今回結構ポエトリーと詩のハイブリッドな曲が多くて、これもそうなんですが、韻踏が面白い曲。後半に近づくにつれ、星が超新星を起こすような感じの曲調が好き。

超新星

超新星

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「クレプトマニア」は短いインタルードなポエトリー。フル尺で聴きたいぐらいには好き。限定版についてるライナーノーツにも書いてあったけど、ファンなら笑うような過去作の引用があって、めちゃくちゃ好きです。これも韻踏が楽しい。

クレプトマニア

クレプトマニア

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さて。最近のアルバムで大体最後の2曲で殺されてるんですが、今回も例に漏れずでした。

「ディザスター」からの「まっさら」はなるほど上手いな、と発売前に思ったもんですが、この「ディザスター」がまず刺さりました。

割と秋田ひろむ自身に近い歌詞なんですが、その一節に『没後評価されて喜ぶ/作家なんているもんか』ってところが今のわいにグサっと来ました。確かにそう。だから今やるんです。作家としての襟をまた正されました。

ディザスター

ディザスター

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そして「まっさら」。アコースティック寄りな曲で、その雰囲気だけで涙腺がやられるんですが、その歌詞がもうダメでした。

数年前まで、何かあるたびに、全部やり直そうと思って、良くアカウントを消したり、名義を変えたりってやってたんですが、結局わいはわいで、何も変わんなくって、結果何があってももう名前を変える事なく、「晴曇空」とか「空」でやり続けてるわけですが、まさしくそんな曲でした。

明日はいいことがあるって 根拠がないと不安になる
だから根拠を探している 見つからないから泣けてくる

泣きじゃくってまっさら 生まれ変わる明日
描きなおせない絵画か 消しゴムのない長編小説
今日までに今日からを上書き 白紙に戻れない僕らだから

そんな歌詞を見て泣いてるわいは、結局どんな言葉を重ねたって、どんな行動をしたって、わいはわい自身なんだなって、改めて思いました。色々あった。本当に。

まっさら

まっさら

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曲としてはそれで終わりなんですが、限定版はこの前見に行ったアコースティックライブ『騒々しい無人』の映像が特典についてくるんですが、それに合わせてか、まさかのものがブックレットについてました。その前のライブ、『七号線ロストボーイズ』のツアーの開演前映像に流れていたポエトリーがひっそりと書かれていたんです。

「アイデンティファイ」というタイトル。確かにこのアルバムにも似合う詩なんですが、これを初めて会場で見た時、その内容とリンクして涙が出てきたんですよね。あまりに好きで、円盤が出た時に、iPhoneのメモに書き起こすほどなんですが、まさか書いてると思わず。最初の文面を見た時に思わず声が出てしまった。やっぱり泣いてしまった。何度見ても良い詩です。

情緒がやられてしまったんで、肝心な『騒々しい無人』の映像はまた今度。付属のトランプもサッと見て、ちょっとクスッとしてまった。過去作も大事にするその姿勢、やっぱり大好きです。プレイパスはちゃんと入れて、お気にだった「スワイプ」のアコースティックバージョンはきっとヘビロテするでしょう。アプリ側が1曲リピート&バックグラウンド再生対応でよかった。

 

そんな新譜でした。思っていた以上のものを突きつけられて、久しぶりに情緒が死んでるのでもう寝ます。明日もまた新しいバイト先での荷物搬入。また次の記事とかで色々書きますね。

そんなわけで。また書きます。