意味不明人間の朗らかな破壊

2013年末から書いてる、三流脚本家の与太話。完全不定期で更新。一方通行の近況報告。

2.9 - トラブルメーカー

晴曇空です。これはもしかしたら、わいの被害妄想かもしれないし、本当の事かもしれません。でも、ふと思い出したことがあるんで書いときます。わいと言う人間の土台が出来たであろう出来事の話です。

 

中学二年の秋冬頃、当時わいは卓球部に所属していました。実力なんてもんはなく、部内リーグでも、成績は最下位。後輩にも負け、それでもある種部活の中にいる、『問題児』の受け先として立ち回っていました。

『問題児』と言っても、わいからしたら、特にそんな事無い人たちばかりでした。わいみたいに喋るのが苦手な人もいたし、けど、多少暴力をふるう奴もいました。

その暴力をふるう奴は、同い年で隣の隣のクラスにいたやつでした。

そいつは、ラケットを振り回したり、輪にかけて喋るのも苦手で、しょっちゅう吃音はするし、感情の上がり下がりもひどくて、殴りかかってくるか、どっかに行くか、っていう感じの、本当の『問題児』がいました。それでもわいは、そいつの事も良く面倒を見ていました。何回か殴られたし、ラケットでもぶん殴られたけど、それでもめげずに。

本当に手に負えないときは、顧問とか副顧問に相談したりもしましたが、顧問はもうほぼ取り合ってくれず、唯一副顧問だけは、どうにか対応はしてくれましたが、それでも投げやりな感じでした。

たまに隣のクラスの女子も助太刀してくれたけど、まあそれでも、って感じで、結局最終的には、わいが一人で、どうにかそんな彼を宥めて戻す、っていう事をしてました。

めちゃくちゃ大変だったし、痛い思いも何回もしましたが、それでもわいはめげずに、辞める最後まで、そんな彼を見捨てずに支えてました。思えば、それは最早、部活っていう場所に居場所を失くしたわいの、唯一の存在意義で、義務感を感じてたのかもしれません。「こいつを自分がなんとか支えておかないと、ほかのやつらに迷惑がかかるから」という。

そんな時、顧問が「挨拶が大事だ」と言い始めた時、そいつが挨拶をしなくて、顧問がブチギレたことがありました。そして、何を言ってたのかは覚えてないのですが、あまりにそいつに対して侮辱的だったのか、わいがその顧問に歯向かったのを、思い出していました。「じゃあ責任が取れるのか」っていう顧問に対して、「取る」と言い張って、挙句の果てに「部活をやめる」とまで言い始める始末。

結局その日、そんな一幕のお陰で、ミーティングの時間が延び、帰りが遅くなって、部長とか同じ学年のやつからは「あいつ(わい)があんなことを言ったから、帰るのが遅くなった」と呟かれる始末。そして、面白いことに、彼は挨拶をすることなんてなく、部活はやめることはありませんでしたが、「ほら見ろ」的なことを、顧問に言われた、ってのが、顛末だったはずです。

 

顧問とか部長からすれば、皆が「中体連優勝を目指して頑張ろう」って言ってる中、なかなか芽が出ないわいは邪魔だったでしょうが、その反面、そういう部分があったから、都合良いような存在だったんだろうなあ、と思います。

実際、中体連に出れないことが確定していて、「静岡に高校受験するから」っていう名目で、中三になってさっさと辞めたにもかかわらず、寄せ書きをもらって、大体の後輩が「面倒見てくれてありがとうございました」って書いてるんで、まあ、そういう人間でした。わいは。

 

多少悲観的だな、と思うかもしれませんが、これは何度もわいは思ってるし、言ってきましたが、「他人を優しくしたところで、好かれるわけじゃないし、自分が辛いときに助けてくれるわけじゃない」っていうスタンスの原風景です。

わいは部活の上を目指す連中の妨げにならないように、そいつのリードを持ってました。そして噛まれても、何されても、基本的には一人で解決しようとしていました。

でも、別に誰かに頼まれてやってるわけじゃないから、当然「ありがとう」なんて言われるわけはない。自分が困って相談しても、向こうからすれば、ただ厄介事を持ってきたわけなので、単純に面倒臭い。なんなら、いらない問題を起こすから、トラブルメーカー的な存在だったんだと、今思います。

「そんなことないよ」と誰かは言うかもしれません。けど、実際考えてみてください。あなたがいる部活や職場に、そんなわいみたいな奴がいて、終業時間とかを伸ばされたらどう思いますか?「早く終われよ」とか「さっさとしてくれ」って思うでしょう。これで「あぁ、あいつは立派だな」って思う人の方が立派です。そして、少数派だと思います。こういう話を他人事として読むから、「あいつは立派だ」ってなるんです。

 

実際問題、似たようなことが、艦船擬人化をやってた頃にありました。元相方含め、色んな人たちに、暴言を吐いたり、あれこれいちゃもんを付けて回って、迷惑や不快な思いをさせる人間がいました。

そいつがいたことで、わいが好きな絵描きさんやわいは知らないけど、それでも「好き」を表現したい人たちが、自由に創れなくなるのは目に見えていました。

だから、わいはそんな奴を追い出すために、そこまでしたことはなかったし、それ以降したこともない、所謂『晒し行為』をしました。アカウント名と、彼がやったことを追記して、報告するように注意喚起をしたんです。

そのおかげもあって、彼のアカウントは凍結し、そういう話は少なくなりました。けど、その一番の被害者であった、元相方にこう言われたんです。

「どうしてこんな事したの」と。

 

時間が経って、元相方から、そう言ったことについて、ちゃんと謝ってもらえました。でも、考えてみてください。別に元相方が謝る必要なんてないんですよ。

さっきも書いた通り、わいは別に誰かに頼まれてやってるわけじゃないから、向こうからすれば、ただ厄介事を持ってきたわけなので、単純に面倒臭い。なんなら、いらない問題を起こすから、トラブルメーカー的な存在だった訳です。彼女にとっての、ある種の平穏を、いらない苦労を、わいはかけたわけです。だから、本来なら、わいが謝るべきだったんじゃないか――そう思います。

そしてこれも面白いことに、この時も、助けてくれる人はいませんでした。当時付き合ってた元相方にもそう言われ、特にいつも話してる人なんていなかったから、孤軍奮闘だったのです。これも、昔と一緒の構図です。

さらに、面白いことに、この末は、精神を壊したわいが、感謝してくれたはずの人たちを傷つけて、信頼を失くして、嫌われ者になって、艦船擬人化界隈に居られなくなったってことです。もはやコメディです。笑うしかありません。

 

今となっては、もうどうでもいい話です。きっと、もう誰からも信頼されることなんかないわけですし、そんなわいが消えたほうが、幸せになる人達がいることは、否定できません。

わいのせいではあるけど、わいを嫌ってる人たちが見なくて良くなるんだし、逆に、わい、っていう人間を好きな人は少ない、もしかしたらいないわけで、いなくなったって、何も変わらないし、来年にはきっと忘れられているとすら、そう思います。

だから、一昨年のわいは消えようとしたんです。居たくなかったから。消えたかったから。そして何より、本気で死にたかったから。

 

でも、さっきも書いた通り、今となっては、どうでもいい話です。

別にこれと言って友達は少ないし、『わい』っていう人間を好きで、話してくれる人なんて、もういつも通話してる男友達くらいだし、元相方は慈悲で多分付き合ってくれてるんだろうな、って思わなくもないし、アサルトリリィ界隈だって、絡まれるぐらい仲良い人なんていません。

 

それでも、それでも、わいは自分に負けるわけにはいかないんです。トラブルメーカーで、そういう事ばっかり言ってたから、書ける言葉があって、描ける風景があるって気付いたから。どうせ独りなら、好き勝手何を思われようが、わいはわいの作品を書き続けるって、決めたから。

ここで折れたら、去年のわいが無下になるだけなんで。そういう傷を抱えて走っていくって決めたので。そして多分、元相方はそういう所を見て、認めてくれたから、なんだかんだ喋ってくれてるのも分かってるから。死ぬわけにはいかないんです、こんなところで。

 

書いててキツくて、苦しくなったりもしましたが、たぶん誰にも話したことのない、昔の話です。

これを書いたからと言って、傷つけた人に『だからしょうがない』って言う気はありません。それは事実として、しっかり受け止めなきゃいけない事です。

だけど、まあ、「何でこんなことしたんだ」って思ってる人、「何でこの人はこんなにお節介なんだろう」って思ってる人にとっては、わいの行動原理が分かってもらえたかと思います。

ま、だからと言って、慈悲で優しくしてるとかじゃないんですけど。好きな物や人には、ハッキリ「好き」って言う主義なだけです。そういう心理的な部分は別と考えてもらえれば。もう少しそこを説明するなら、佐野元春の『サムデイ』って曲の歌詞がすごい好きで、それを原理にしてます。その歌詞がこれです。

ステキなことはステキだと無邪気に

笑える心がスキさ

 

佐野元春『サムデイ』
引用元:https://www.moto.co.jp/works/songs/Someday.html

わいはずっと、自分の作品を「好きです」なんて言われたことはなかったから、他人から自分の作品を「好き」って言われるのが、どれほど嬉しいかは知ってるし、だからこそ、ちゃんと言おうと決めてます。それは艦船擬人化の頃から変わってません。

だからと言って、わいの作品を「好き」って言ってくれるわけじゃないんですけど、まあ、それは自分の技量が足りないだけなんで。あとはもともと「小説」ってジャンルが、どこ行っても肩見狭いだけなんで、まあまあ。

 

そんな感じです。ある程度書いて、ある程度楽になったので寝ます。

ま、こんな人間なので、好きになってくれる人はいないと思いますが、今後ともよろしくお願いします。また書きます。

 

後、何度も言うように、わいは立派な人間じゃないです。どっちかって言うと、今でもクソ人間です。多少、人の痛みが分かるだけの。