意味不明人間の朗らかな破壊

2013年末から書いてる、三流脚本家の与太話。完全不定期で更新。一方通行の近況報告。

03.10

最近雨が多いですね、晴曇空です。

 

さて、いよいよ明日発売になりました、amazarashiのニューアルバム、『ボイコット』、そして今日はフラゲ日です。

 

セブンイレブンの受け取りサービスで今日朝早く起きて受け取ってきました。そして、その興奮も冷めやらぬまま書いているという事は、つまり。もう長い読者の方はお察し頂けると思いますが、そうです、またつぶさに感想を書いていこうって魂胆です。また聞いてない方はここから先読まない方がいいです。色々と言うぞ。

 

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まずは曲から書いていきたいと思うんですが、「拒否オロジー」。今までのamazarashiのポエトリーとは、一線を画したような曲だと思いました。強いて言うなら、短い「独白」みたいな。しかし、色々な意味で、このポエトリーはこのアルバムの頭にふさわしい曲かな、とも。途中で曲調が雨天から晴れ渡るように明るくなるの、ヤバくないですか。

そして次は「とどめを刺して」。先行配信で買ってましたが、その時には再生回数が100超えっていう、マジでお気に入りの曲です。曲調は最近のamz曲チックでしたが、歌詞はどことなく初期を思わせるような感じでした。っていうか、この曲の疾走感がクセになりますよね。
解釈に関して、色々とTwitterで見てましたが、わい的には完全に「何もかも嫌になったから逃げだす」っていうシンプルなことかなって思ってました。MV的にも。MVは風刺が効いててめっちゃくちゃ大好きです。

からの「夕立旅立ち」。『理論武装解除』で先出ししてたからか、結構シンプルな曲でしたね。でもなんか、わい的には『理論武装解除』の方が好きです。今回のも温かみがあって好きなんですけど、あっちのほうが華やかな感じがして好き。豊川さんの声も栄えてるし。

「帰ってこいよ」は、ラジオ逃してつべに上がってたのを聞いてたんですが、秋田ひろむの故郷である横浜町の曲でしたね。ふと思ってストリートビューで見てみたら、歌詞そのまんまの景色があって笑ってしまいました。APOLOGIESの掲示板でも書いたんだけど。ちなみに、菜の花畑の風車は、秋田日記の最初期の方に写真で上がってます。「戻ってこいよ」じゃなくて「帰ってこいよ」っていうあたりがamazarashiっぽい、っていう書き込みを見て、その通りだなってすごく思いました。

そこから「さよならごっこ」「月曜日」っていう既存曲を挟んで、「アルカホール」。曲調は「ムカデ」っぽい。っていうか初期曲と「吐きそうだ」を今の秋田ひろむが書いたらこうなった、みたいな曲ですよね。この感じ分かる人いますかね。しかし秋田日記で歌詞は知ってましたけど、まさかこういう曲だとは思わなかった。これも好きな曲です。

さてそして「マスクチルドレン」。秋田日記で歌詞は知ってたとはいえ、なんだか泣けてしまった。特に「僕は今日もマスクをして家を出る/口煩い東京から身を隠すため/言えないことを言わなかったことにする為/やれない事をやらなかった事にする為/そしたら僕の声も失くしてた/自分にさえ本音を隠すようになってた」ってところ。めちゃくちゃ心当たりがありすぎて辛い。あと『千年幸福論』の小説に書いてあったことも書いてましたね。

「抒情死」はなんか久々にロック調な曲でしたね。「ヨクト」のような。「拒否オロジー」の続きみたいな曲。なんか言い表せない、けど勢いがあってこれも好きです。

「死んでるみたいに眠ってる」は珍しい曲でびっくりしました。ってか「アルカホール」もそうだったけど、これも秋田日記で歌詞は知ってたけど、曲調は全く想像できなかったので、衝撃が凄い。でもなんかこの曲が、今回のアルバムの本質のような気がします。

そんで「リビングデッド」と「独白」。「独白」の普通のやつはようやくCDに収録されました。しかもちゃんと検閲されてないやつ。良かった良かった。ブックレット開いて、まず検閲されてないか確認してしまったのはわいだけかな。「未来になれなかったあの夜に」は最初のギターの部分が追加されてのロングバージョンでしたね。まあ「独白」の次だし。

そして最後の「そういう人になりたいぜ」。ここまでまっすぐな歌も珍しいというか、「リタ」以上に率直で驚いた。曲もシンプルだし。でもなんか、これも温かい感じがして、正直このアルバムの中で一番好きです。めっちゃ聴きそう。多分わい自身も、今まで色んな人の傍で、色んな人を応援したり離れたりを繰り返してきたからこそ、考えたり懐かしんだりしたからこそだと思うんですけど。わいもそういう人になりたかった。

 

そして小説もなんだか読んでて懐かしかった。今までの秋田ひろむの自伝の統括みたいな。でもこれはわいが小説書いてるってのもあって、多く書くのは違う気もするので、一つだけ言うと、最後の一節はずるい、ってだけ書いておきます。泣くじゃねえか。泣いたわ。

DVDもアコースティックライブがただ流すだけじゃなくて、ちょっと手が込んでて良かったです。ライブも勢いがあったっていうか、初期曲いっぱいで嬉しかった。もう一回初期曲中心のライブやらないかな。昔以上にリスナーも沢山増えたし、もう一回やっても良いような気がするんだけど。「つじつま合わせに生まれた僕等」みたいに。

 

 

久しぶりに一気に2000文字書いてしまいました。長々とすまねえ。

わいがamzリスナーになってから初めてのフルアルバム。やっぱり秋田ひろむは、amazarashiは期待を裏切らない。これからも応援し続けます。今度は5月のライブ。しっかり開催されれば良いなぁ……。

 

また書きます。