意味不明人間の朗らかな破壊

2013年末から書いてる、三流脚本家の与太話。完全不定期で更新。一方通行の近況報告。

2.21

空です。

 

数年ぶりかってくらいにフラゲをしてきました。今までタワレコで予約して、セブンイレブン受け取りにしていたので、発売日に手にしている事が多かったamazarashi、今回は店頭受け取りにしていたので、それが叶ったわけです。いやあ、今度からも店頭にしよ。タワレコが静岡からなくならない限り。今回は、恒例の感想回です。

 

アンチノミー

アンチノミー

  • amazarashi
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表題曲「アンチノミー」は散々っぱら聴きまくっていたので、もうそろそろ過食気味。とはいえ、何度聴いても素晴らしいもので、NieRとコラボした時の「命にふさわしい」と対比しているような感じなのが、相変わらず良いっすね。

 

そして、前情報何もなかったカップリング2曲。これをめちゃくちゃ楽しみにしていました。

「深層廃棄物」と「海洋生物」。今までにないほど想像がつかない曲でしたが、これがまーーー素晴らしくて。

心層廃棄物

心層廃棄物

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「深層廃棄物」は久しぶりのポエトリー曲。『七号線ロストボーイズ』やその後のアニメ『86』のシングル『境界線』の時もポエトリーがなくて、amazarashiのポエトリーが大好きなわいにとって、ちょっと物足りなさを感じていたんですが、ここにきてやっと来ました。待ち望んでいました。

『水槽』に似た浮遊感のあるメロディに、少し昔のamazarashi曲のようなエッジさを感じさせる、それでも落ち着いた曲でした。しかし、問題は次ですよ。

 

海洋生命

海洋生命

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これが一番の衝撃でした。TBHのようなダークなイントロから始まり、ポエトリーのように激しく言葉の雨がこれでもかというほど叩きつけてくる、それはそう、「冷凍睡眠」のような曲。

でも「冷凍睡眠」と違うのは、その歌詞があまりに散文的で、どちらかというとラップに近い形の曲でした。毎回割と歌詞の意味を読み取れる曲が多かった最近にしては、「深層廃棄物」とこの2曲は、めちゃくちゃ文学的。だけど、めちゃくちゃかっこいい。これだよこれ、俺はこういうのを待っていたんだよ!!最近の曲も等しく好きだけど、割と昔の曲の方が好みのわいにとって、ニヤニヤが止まらない一枚でした。まさに旧ロゴがよく似合うシングル。

 

結局今回は初回限定版と通常版の二枚を購入しました。理由はどっちのジャケットも好きだからで、こういうとこは割とアナログ人間だなあと思ったりしました。

初回限定版の方に入っているブルーレイには、いろんな意味で敬意の念を抱いてるヨコオタロウ氏が手掛けた人形劇バージョンのPVと、その裏側を収録したドキュメンタリーみたいなもの。ヨコオタロウのインタビューが入っているとはもう楽しみでなりませんでした。

ネタバレも多いし、見た人じゃないと分からない話なので、事細かに書けないのが歯痒い。でも色んな意味で「なるほどなあ」となりました。実にヨコオタロウらしい話が聞けて満足。

そして、そんな人形劇のパンフレットみたいなものが初回限定版には付いているんですが、その一番最後のページに、ひっそりと『発行 雨曝社』と書いてあってにっこり。記憶が確かなら、わいの大好きな「冷凍睡眠」が入ってるEP『あんたへ』の初回限定版に入っている、文庫本風ブックレットに書いてあった以来なので、もうかれこれ10年ぶりぐらいの記載です。

わいほどの細かいファンじゃないと気付かないんだろうけど、こういうのは分かる人がニヤニヤ出来ればそれで良いんです。いやあ良いものを見ました。

 

そんな感じで、日々に追われすぎて、すっかり発売日を忘れていましたが、すごくニヤニヤが止まらない一日でした。次は去年のライブの映像か、秋田日記的にはまたEPかアルバムが出そうな気配がありそうなので、今年は活動的な一年になるのかしら、と思いつつ。しばらくは「海洋生命」をヘビロテしそうです。

そんな感じで。また書きます。